8月18日の新聞記事:『土砂災害の街 新築禁止の「逆線引き」10年前土石流の広島県』『防災へ逆線引き 探る住民理解』『混乱招いた北九州市「地価下がる」反発相次ぎ縮小』『専門家 移転誘導へ「住み替え支援などアメ必要』大見出しと小見出しです。
「逆線引き」というのは市街化区域を市街化調整区域に戻すということですが、家をどんどん建ててもいいよという区域を、今からは建ててはいけないよと行政が命令を出すことです。相次ぐ「想定以上の大雨」により発生する土砂災害への対策の一環で住民の被害(人的被害、経済的被害)を少なくするというのが目的でしょう。市街化調整区域にすると、土砂災害警戒区域でも土砂災害特別警戒区域でも住宅を新築することは事実上困難になるからです。いわゆるイエローゾーン、レッドゾーンと言われるものです。市街化調整区域にすると「地価が下がる」という問題と、所有する土地に住めなくなるだけでなく売却も困難になります。売却が困難だと「所有権」がず~~っとついて回ります。所有権を手放すことができない状態が未来永劫続く可能性もあることが問題なのです。行政が購入してくれればよいのでしょうが?